脳梗塞リハビリの基礎知識

併用療法について

ご利用者さまの症状・状態に合わせたオーダーメイドのリハビリプログラムはセラピストがカスタマイズしており、さまざまな治療手技をはじめ、ときには最新のロボット・物理療法機器などを用いながら症状の機能改善・機能再生に取り組んでいます。
そこで、治療手技やよく使われている機器を一部ご紹介いたします。

拡散型体外衝撃波療法(Shock Wave療法)

対象となる方

手足のつっぱりやこわばり(痙縮:けいしゅく)の改善を希望される方、疼痛でお悩みの方

使用機器:「インテレクトRPWモバイル」

音波の一種である衝撃波を体内標的組織に伝達することで組織の超回復を促し、筋肉や筋膜を緩めることで痙縮が減弱したり、痛みの軽減を促すとされています。
効果は、速効性にくわえ、持続的な四肢の柔軟性向上も期待できる最先端の治療法です。痙縮を減弱させることで、潜在的な四肢の自動的な動きを促し、運動療法を行いやすくし、機能回復を促進させます。

※ボトックス治療と併用することで、さらに痙縮減弱効果が高まるとの報告もあります。

機能的電気刺激療法

対象となる方

脳卒中による運動麻痺、末梢神経損傷による下垂足(かすいそく)によって起こる歩きにくさの改善を希望される方

使用機器:歩行神経筋電気刺激装置「NM-F1®」

下肢の神経および筋肉に電気刺激を加えることで足の動きにくさや力の入りにくさをサポートします。歩行の筋活動を熟知したセラピストが必要な筋肉に対しタイミング良く電気刺激を加えることで、歩行機能の改善を図ります。
また、運動の再学習の促進、廃用性筋萎縮の防止・改善、関節可動域の維持または増加、余分な筋肉の緊張をおさえる効果、局所循環(浮腫)の改善などを目的として使用します。

神経筋電気刺激療法

対象となる方

運動麻痺(特に手指・上肢)の改善を希望される方

使用機器:「IVES+®」「ESPURGE®」など

神経および筋肉に電気刺激を加えることで動きにくさや力の入りにくさをサポートします。さまざまなモードがあり、軽症から重症の方まで筋肉の収縮を介助することで運動機能改善を図ります。
また、運動の再学習の促進、廃用性筋萎縮の防止・改善、関節可動域の維持または増加、余分な筋肉の緊張をおさえる効果、局所循環(浮腫)の改善などを目的として使用します。

装具療法

対象となる方

上肢・手の機能改善を希望される方

作成装具例:「スパイダースプリント」など

ワイヤー(形状記憶合金弾)の力で、指の開く力をアシストしてくれます。普段わずかしか指を開けない方でも装具を使用することで物品の操作訓練を積極的に行うことが可能となります。
握りこむ力を相殺し、わずかな力を動きに変えることができます。随意運動(手の動き)を見える化し、動作の再学習を行います。

局所振動刺激痙性抑制法

対象となる方

手足のつっぱりやこわばり(痙縮:けいしゅく)の改善を希望される方

使用機器:「THRIVE®」「REBIVE®」

振動刺激を痙縮部位に5分あてることで、こわばりを和らげその後の動作、治療やトレーニングを効果的に行うことができます。

血流促進機器

対象となる方

浮腫の改善・神経痛の緩和を希望される方

使用機器:「エクセレントメドマー®」

空気圧を利用した最高級医療用マッサージ器です。高度なエア-コントロール技術を駆使し、空気室の加圧・除圧を繰り返すことにより、筋肉の収縮・弛緩と同じ作用で、血液の循環を促進します。

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